革小物のお店ANBOON

シンプルファスナーの引き手の作り方(工程)2015.05.25

販売開始から10日位が経過しましたが、『引き手屋さんかっ!』というぐらい凄い勢いでご購入いただいております。
特にブラックとブラウンは人気で梱包の際にプチパニックになっています。

ですので、大量生産をする事にしました。ついでに製作の工程をご紹介できればと思います。

シンプルファスナーの引き手が出来上がるまでの流れ

01.まずは革の裁断

引き手製作工程1

2m位ある半裁の革から引き手用の型紙を使用し必要な分だけ革包丁で裁断します。

【半裁とは】牛一頭分の革は丸革、その革の背中部分から半分に裁断した革を半裁と言います。

02.革を漉きます。(薄くします)

仕上がりが分厚すぎても薄すぎてもいけませんので、ちょうどいい厚みに革を漉きます。

革を漉く機械がこちら↓

IMG_2516

ローラーと刃の間に革を挟みペダルを踏むと、革が薄くなります。

実はこの機械、結構なお値段がします。しかし、革製品の製作にはなくてはならない必需品です。

ちなみに、革を漉く前の革を全部重ねてみると約45mmありました。

引き手製作工程2

革を漉いた後は約30mmとなりましたので、全体で約15mm薄くする事に成功しました。

引き手製作工程3

03.裏表を張り合わせ、裁断します。

引き手製作工程4

革の裏表を貼り合わせ後、まずは9mm幅にすべて裁断します。

引き手製作工程5

続いて、長さ9cmに裁断します。

引き手製作工程6

04.カシメを止める部分に穴を開ける

引き手製作工程7

1つの引き手につき3ヵ所穴を開けていきます。大量生産のためかなりの数を開けるので、けっこう疲れます…

05.ハンドプレス機にてカシメを止める

引き手製作工程8
引き手製作工程9

ハンマーで叩いてカシメを止めると安定しないので、この鉄の塊の機械でカシメを止めていきます。

赤いハンドルの部分を下に降ろすとあまり力を入れずにカシメを止めることが出来ます。

06.最後に包装していきます。

引き手製作工程10
引き手製作工程11

台紙に引き手を3個づつ固定し、ビニール袋に太目の丸カンも3つ入れてから包装しANBOONシールをペタリッ

引き手製作工程12

完成です。実際は写真の3倍くらいは作ってます!!

本革使用のシンプルファスナー引き手の購入はこちら

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